証券システムの新時代を切り拓いた
ビッグプロジェクトに参画。
誇りを持って、この仕事を続けていきたい。
入社以来、NSTecの礎を築いた証券基幹業務システム「STAGE」※をはじめ、数々の主要システムの開発を手がけてきた。現在は顧客からの注文を取引所につなぐ株式注文約定システム、株式の管理を行う証券管理システムなどを担当。最近手がけた中では、ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)システムが印象に残っている。
システムエンジニアとして入社以来、あっという間に20年がたちました。出身は理学部物理学科で、証券という世界にそれほど興味はなかったのですが、さまざまな金融システムの開発に携わっていくうちに、すっかりその面白さ、奥深さにハマってしまいました。
証券・金融市場は生き物です。常に時代の変化を受けてシステムを成長させていかなければなりません。扱う商品もテクノロジーも日々進化していますから、新しい業務知識や技術の吸収も欠かせません。年齢に関係なく前向きなチャレンジが求められる仕事です。
20代後半から要件定義やシステム設計を任されるようになり、上流工程の面白さを実感し始めた頃、全社挙げてのビッグプロジェクトがスタートしました。みずほ証券(当時:新光証券)の基幹業務システム「STAGE」の開発です。
STAGEはメインフレームのプログラムをオープンシステムで再構築するという、当時の証券業界では誰も挑戦していなかった最先端かつ大規模なプロジェクトでした。私はその中で株式累投システムの設計に携わり、まだ慣れていなかったJava言語による開発を、チームの仲間と寝食を惜しんで進めたことを覚えています。
すべてが順風満帆に進んだプロジェクトではありませんでした。しかし社員全員が力を振り絞り、苦難の末に2006年のカットオーバーを迎えた時は「SEという仕事に就いて本当に良かった」と心の底から思いました。この本社ビル1階に数百人のお客さまや関係者をお招きした打ち上げ会での、みんなの笑顔とビールの味が今でも強く印象に残っています。
現在はチームリーダーとして、注文約定業務や証券管理業務に関連したシステム開発プロジェクトを管理・遂行する立場にいます。この仕事の難しさは、どのような案件でもスムーズにはいかず、あらゆる問題を顕在化させないようにすることが大切です。メンバーが足りない、想定外の追加要件が発生した、納期に間に合わせるための工数調整をどうするか―。毎回本当にいろいろなことが起こります。とはいえ、市場相手のシステムは"生き物"ですから、当たり前と言えば当たり前。そう腹をくくれば逆に気持ちは楽になってきます。これまでの経験を生かし、問題点を1つ1つクリアしながらチームの力を最大限に引き出していく。そして最終的にお客さまと合意し、互いに満足できるシステムをリリースする。その時の達成感、満足感は何度味わっても飽きることがありません。これからNSTecに入社されるエンジニアのみなさんにも、ぜひそんな感動の瞬間に浸っていただきたいですね。
チームリーダーとして私がなすべきことは、誰もが気持ちよく働ける環境を整備していくことだと思います。もともと風通しが良く、人材育成やキャリアプランの形成に熱心な会社ですが、一体感の醸成やモチベーションの向上には人と人との信頼関係が何よりも大切です。今後も、より高い目標に向かって挑戦できる仲間を育てていきたいですね。
※ みずほ証券旧リテール基幹システム
08:00 - 出社・メールチェック
09:00 - プロジェクト進捗報告会
10:00 - 顧客向け報告資料の作成
12:00 - 昼食
13:00 - 顧客訪間、打合せ
15:00 - 各種資料作成
18:00 - 翌日のタスク確認
19:00 - 退社
休日は必ず小学生の子供と一緒に遊ぶようにしています。忙しく見えるIT企業ですが、週末の休みがきちんととれるのもウチの会社のいいところですね。こう見えてもアウトドア派なので、海で泳いだりフィールドアスレチックで汗をかいたりと、日頃の運動不足を解消しながらメンタル面もリフレッシュしています。